メンズエステは「低資金で始めやすい」「需要がある」といった理由から、ここ数年で開業する人が増えています。
ところが、実際に長く続いているお店は意外と少なく、半年〜1年で閉店してしまう店舗も珍しくありません。
「どうしてあの店は潰れたんだろう?」
「せっかく開業したのに、赤字続きで続けられなかった…」
そんな声には必ず“共通点”があります。この記事では、失敗する店舗にありがちなパターンをまとめました。これから開業を考えている人、すでに経営して悩んでいる人は、ぜひチェックしてください。
よくある失敗パターンと共通点
資金計画の甘さ
開業資金はなんとか用意できても、運営資金をしっかり確保していないケースは非常に多いです。
広告費・求人費・家賃・人件費……想定以上にかかる費用を軽く見積もっていると、すぐに資金がショートします。
特に求人や広告は「最初の数ヶ月が勝負」なので、ここでケチると集客も採用も失敗し、悪循環に。最低でも3ヶ月〜半年分の運転資金は見込んでおくべきです。
求人に力を入れない
お客さんを集めることばかりに目が行きがちですが、実際には「セラピストがいなければ売上ゼロ」です。
求人広告を出して終わり、では応募はほとんど来ません。
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面接や体験入店の対応が遅い
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募集要項が魅力的でない
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女の子目線で安心できる情報がない
こういったポイントを外すと、せっかく広告費をかけても人材が集まらず、固定費だけが重くのしかかります。
コンセプトがブレている
高級志向なのか、コスパ志向なのか。ターゲット層が曖昧だと、集客もうまくいきません。
例えば…
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高級感を出しているのに料金は中途半端で安っぽい
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激安を打ち出しているのに、サービスが統一されていない
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「鼠径部特化」と宣伝しているのに、実際は普通のオイルマッサージ
こうなるとリピーターがつかず、広告依存から抜け出せません。最初にしっかり「誰に来てほしいのか」を決めて、ブレない運営が必要です。
オーナーの現場理解不足
現場を知らないまま「経営だけしよう」とすると、セラピストとの温度差が大きくなります。
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女の子がどんな悩みを抱えているか
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接客でどこにストレスを感じるか
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どうすれば定着率が上がるか
これを理解できないと、スタッフがすぐに辞めてしまい、求人コストばかり増えていきます。少なくとも最初は現場を体験し、リアルな声を聞く姿勢が大事です。
広告依存で戦略がない
「とりあえずエステ魂に載せとけば大丈夫」と考えるオーナーは要注意です。
確かに広告媒体は重要ですが、そこだけに依存すると、出稿費が上がった途端に経営が苦しくなります。
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ブログやSNSでの情報発信
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Googleマップ対策(MEO)
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リピーターを増やすLINEや会員制度
こうした複数の集客ルートを持っておくことで、広告費に左右されない安定した運営が可能になります。
マニュアル不足・セラピスト任せ
接客ルールや研修がないまま「女の子に任せる」スタイルだと、サービス品質がバラバラになります。
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Aさんは丁寧だけど、Bさんは雑
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鼠径部のやり方や流れが統一されていない
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お客さんによって対応が違う
結果としてクレームや低評価につながり、口コミで悪評が広がります。マニュアルや最低限のルール整備は必須です。
失敗しないためのポイント
ここまでの失敗例を踏まえると、成功する店舗には共通する取り組みがあります。
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資金計画をしっかり立てる(最低でも半年分の運転資金)
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求人を広告だけに頼らない(紹介・SNS・自社HPも活用)
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コンセプトを最初に固めてブレない運営
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オーナー自身が現場を理解する努力
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広告+口コミ+リピーター施策を組み合わせる
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マニュアルや教育でサービスの統一感を保つ
こうした基本を守れば、経営は安定しやすくなります。
まとめ
メンズエステは参入障壁が低く、誰でも始められる反面、「失敗する店舗の共通点」を知らずに開業してしまうと短命に終わりがちです。
成功している店舗は決して「特別なこと」をしているわけではありません。
資金・求人・コンセプト・現場理解・集客戦略・マニュアル――この6つをしっかり押さえて、失敗パターンを避けるだけで、結果は大きく変わります。
これから開業を考えている人も、今経営に悩んでいる人も、自分の店舗に当てはまっていないか振り返り、改善につなげていきましょう。